フラクタル 〜シュヴァリエ〜 |
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彼女は、プロムナード・デザングレを早足で東に向かっていた。別荘に父を訪ねるためだ。 空がようやく白み始めたばかりの時刻だったので、年中人通りの多いこのメインストリートにも、さすがに人影はまばらだった。 進行方向から差す、今日最初のまばゆい光に、彼女は目をしばたかせ、手を額にかざした。 オスカルがホテルの部屋を出たとき、アンドレはまだ眠っていた。 一晩中眠らずにいて、日の出前に部屋を出ようと決めていた彼女は、6時を回ると、行動に出た。 横で安らかな寝息を立てて眠っているアンドレを起こさないよう、そろりとカーペットの上に降りると、素早く着替えを済ませる。彼は夜中の電話の後、目が冴えてしまったのか、何度も寝返りを打ったり、身じろいだりしていたから、まだ深い眠りの中にいて、彼女が起き出したのに、全く気がついていない。 リビング・ルームにつづくドアを開けようとして、ふと思い立った彼女は、もう一度ベッドの近くに戻った。うつ伏せで枕を抱きかかえるようにして眠っている彼の顔を見下ろす。それから、少し顔を近づけた。 幸せな夢でも見ているのだろうか。わずかに微笑んでいるかのように、満足げな寝顔をしている。ベッドサイドのデジタル時計が発する僅かな光の中でも、目をこらせば、目鼻立ちがはっきりわかるほど整った顔をしているのに、あまりに幸せそうに表情が緩んでいるせいで、彼の顔は、少し間が抜けて見えた。見ていると、つい、いたずらしてやりたくなる。 鼻でもつまんで起こしてみたい衝動にかられたが、何とか思いとどまった。せっかく起こさないように、ここまでうまく事を運んだのだ。愛しい男の寝顔にキスすることも思いとどまって、彼女は枕の上に無造作に散っている黒髪に、そっと指先で触れると、寝室を抜け出した。 リビングに滑り込むと、テーブルの上には、昨夜の不愉快な贈り物がそのまま残っていて、彼女は再び憮然となったが、無視することにした。戻って来る頃には、すっかり片づけられていることだろう。その横に走り書きのメモを残すと、彼女は目的地へと出発したのだった。 海岸沿いの道を歩いていくうちに、だんだんと辺りが明るくなってきた。太陽は、地球上のどの生き物とも違う速度で、ゆったりと天の高みを目指して昇りつづける。今日も晴れそうだとオスカルは思った。それと同時に、なぜか長い一日になりそうだと、そんな風に感じた。日に照らされて輪郭がくっきりとし始めた町並みは、昨日と寸分違わないように見える。しかし、突然のパーティーへの招待や、唐突な呼び出しの電話で、それまでの旅のペースが、どこか乱され、方向をねじまげられたような気がしていた。 最初から、地面を蹴るように歩を進めていた彼女の歩みは、深夜の電話のことを思い返すと、さらに速度を増した。腹立たしい。ただ、その一語に尽きる。そのために、朝っぱらから、こうしてこんな場所を歩いているのだ。深夜の静寂を破る電話が鳴り響いてから、眠らずにずっと耐えた数時間を思うと、腸が煮えくり返りそうになる。不愉快な気分は、元凶にさっさと叩きつけて、返してしまうに限る。 昨夜かかって来た電話の主は、父であるジャルジェ将軍だった。 アンドレの腕の中で、満ち足りた眠りに落ちようと思っていた矢先、無粋なコール音が鳴った。登録してある番号以外の通常の着信音だったので、無視してもよかったが、真夜中の電話は、緊急の場合が多いし、一旦、切れた後に、また性懲りもなくかかって来たので、オスカルは何事かと電話に出た。ディスプレイに表示されていた番号は、知らない数字だったが、市内からだというのは分かった。 彼女が、アローと言うが早いか、相手は前置きもなく話し始めた。 「おまえか。明日一人で家に来るように。これは命令だ。くれぐれも一人でな」 名乗りもしなかったが、声は紛れもなく、よく知っている声だった。父親の声にまちがいなかった。 ”父上!?”と言いかけて、“くれぐれも一人でな”という言葉に、寸でのところで声を飲み込む。アンドレが知ったら、心配してついて行くと言い張るに違いない。 「いいな?」 相手はそう念を押すと、一方的に電話を切った。オスカルは、一言も発することさえ許されなかった。 ”何だと言うのだ!いくら……!” 普段から、父親はかなり傍若無人で横暴なところがあったが、今回のは、度が過ぎている。 内心は怒りに震えながら、アンドレには、間違い電話だと説明すると、平静を装ってベッドに戻った。 枕に深く頭を沈め、アンドレには背を向けて思案する。 “どうする?行く義理はない。明日、別荘に電話をして、行かないと言えば……” そうは思ったものの、かつて、父親が軍隊の表舞台で活躍していた頃、家族の身辺に危険が予測されて、スケジュールの変更を余儀なくされたことが何度もあったことを思い出す。 それに、一方的すぎる物言いと、一語一語、区切るような不自然な喋り方をしていたのが、かえって気になった。一人で来いという厳命も。 余計なことは電話では話せないということだろうか。何か危急の事態が起きて、オスカルの手を借りる必要が出来た、もしくは直接、状況を説明したいのかもしれない。 ともかく事情だけは聞きに行こうと決心したオスカルは、その夜は眠らない覚悟を決め、明日の早朝、アンドレが目覚めないうちに出かけることにした。その時しか、一人で出かけるチャンスはない。 父親がそう言うからもあるが、もし、何かジャルジェ家にまつわることで危険が生じているようなら、彼を巻き込みたくなかった。彼は、そんな世界とは、無縁に生きてきた人間なのだから。 それに、こんな形で、ついでのように、彼を父親と会わせたくもなかった。彼はきちんと手順を踏んで、家族に自分を紹介してくれたのだから。 アンドレが、それだけ自分にとって大切な人だと、自分の家族にもわかってほしい。 普段、彼女が起きる頃には、すっかり着替えまで済ましてしまっていることも多い彼を出し抜いて、確実に早起きするには、眠らないしかない。そう悟ったオスカルは、アンドレが何度も寝返りを打つのと対照的に、息を潜め、できるだけ動かないようにして眠ったふりを装った。幸い、眠気は一向に襲って来なかった。 “どんな理由があろうと、明日、会ったら、たっぷりと父上に苦情を言ってやる……!” 彼女はただそれだけを心の中で繰り返しながら、孤独な数時間を耐えたのだ。 オペラ座の辺りまでやって来ると、サレヤ広場から、朝市のざわめきがかすかに聞こえて来た。それまで一直線に休まず歩いて来たこともあり、しばし足を止める。すると、ふと、背後に人の気配を感じた。まさか、アンドレが目を覚まして、追って来たのではと思い、振り返ると、男がオスカルの顔を見て、慌てて街路樹の陰に身を隠すのが見えた。試しに数メートル歩いて止まってみると、背後の気配もぴたりと止まった。二、三度くり返してみたが、同じ動きをするので、尾行されているのだと確信する。 それにしても、稚拙な尾行の仕方だった。素人なのは間違いない。オスカルは、別荘にまっすぐ向かわず、わざと旧市街の方に入っていった。旧市街は入り組んだ狭い路地が多く、建物が、決して整然とは言えない状態で立ち並んでいる。慣れない人間なら迷いそうになるが、彼女には小さい頃に何度も訪れて親しんだ場所だ。待ち伏せして捕まえるにも、撒いてしまうにも、どちらにも都合がよい。 オスカルは、まず相手の正体を確認しようと、路地を曲がると、すぐに物陰に身を隠した。慌てたパタパタという足音が近づいて来る。どうやらスニーカーなどの運動靴をはいているようだ。隠れているオスカルには気が付かずに、男が目の前を走りすぎた。オスカルは目を見張ると同時に、ここ2日ほど感じていた視線を思い出して、「やはり」と思った。 走り去って行ったのは、例のひったくり事件の犯人の片割れだった。アフリカ系の方だ。脱走して、ここまで追って来たのだろうか。 オスカルが気づかれないようにして盗み見ると、アスリートのように引き締まった体型をしていて、手足の長い青年は、次の十字路で止まり、しきりに左右に首を振ってオスカルの姿を探していた。 どうやってここまで辿りついたのか、なぜ彼女がここにいるのが分かったのか、疑問が湧き上がって来たが、脱走犯がここにいて、オスカルをつけているという事実に、まずは対処することが先決だった。 捕まえるか、撒くか。 一対一なら、勝つ自信はあったが、今日は、抜き差しならない用事があり、そちらを優先させたかった。捕まえて警察に突き出せば、また、あのうんざりする事情聴取などで、時間を取られるかもしれない。そうなると、これまでの努力が水の泡になる。 ここまでを瞬時に判断すると、オスカルは、男が走り去ったのとは反対に身を翻して、海の方向へと歩き出した。 しかし、しばらく歩くと、また誰かにつけられているような気配がして、彼女は後ろを振り返った。だが、例の青年の姿は見当たらない。気のせいかと思って、前に進むと、歩行速度を速めたりゆっくりさせたりしながらも、気配は、彼女を一定の距離を保って追いかけて来る。先ほどのズブの素人の尾行のやり方ではない。もっと熟練したプロのようだ。 オスカルが父親に、護身術の一環として、格闘技や武器の扱い方と同時に、尾行術なども授けられていなかったら、気がつかなかったかもしれないほどの巧妙さだ。もし、その彼女でも、もっと人出があったら、気づかないまま、まんまと別荘まで、その誰かを案内してしまっていたかもしれない。 “もしかすると、こっちは、父上の電話の用件だろうか?” 咄嗟にそう思ったオスカルは、この相手も撒いてしまい、早くジャルジェ邸に事情を聞きに行こうと、素早く角を曲がっては、身を隠したり、狭い路地から路地へと走り抜けてみたりした。だが、撒いたと思った瞬間には、また気配を感じるということの繰り返しで、振り切ることができない。得体の知れない怪物に追いかけられる悪夢の中にいるようだった。獲物の臭いを追う猟犬のように、相手はどこまでも喰らいついてくる。さすがの彼女も、だんだんと焦りを感じ始めた。 そうこうしているうちに、日の出から、もうすでにかなりの時間がたっていた。そろそろ、プロムナード・デザングレには人通りが増えているかもしれない。そうでなければ、サレヤ広場辺りまで戻って、人ごみに紛れてしまおうと考えた彼女は、一気に海岸通り目指して、全力で走り出した。 息が切れそうになった頃、ようやく大通りに出た彼女は、そこで一度立ち止まり、別荘のある東に向かうか、それともサレヤ広場のある北西に向かうかで一瞬迷ったが、北西に進路を取った。尾行者を、別荘まで、のこのこ案内するような真似は、断じてできない。 小走りに走っていく彼女の横を一台の車がゆっくりと通り過ぎ、そして数メートル先で止まった。後部座席のドアが開くと、男が下りて来た。 オスカルは警戒して、すぐに反対方向に走り出せるよう身構えたが、出て来た男の顔を見て、驚くと同時に、多少の安堵を覚えた。男が近づいてくる。 「やあ、確か、オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェさん……でしたよね」 「君は、あの時の新聞記者の……。どうして、ここへ?」 それは、マルセイユでの事件の時に現場に居合わせ、犯人を引き渡す手助けをしてくれた、あの新聞記者だった。 「例の連続ひったくり犯が脱走したと聞きましてね。もしかして貴女のところに来ているのじゃないかと。何かありましたか?」 オスカルの居場所は、担当の刑事から聞き出したという。守秘義務違反だと、彼女は内心、舌打ちしたが、抗議は改めて警察の方にするとして、今は、顔見知りに出会えた幸運の方を利用させてもらおうと考えた。 「実は、尾行されていて」 それだけ言うと、察しのいい男は、車に向かって合図を送り、バックして来たセダンに彼女を乗せ、急発進させた。これでしばらく、あちこち走り回ればいい。相手も車を用意していなければ、完全に振り切れるはずだ。 オスカルはリアウィンドウから後方を注意深く観察したが、追ってくる車は無いようだった。 ほっとして、助手席に乗っている新聞記者に礼を言おうと前に向き直る。 しかし、助手席の男の顔を見た途端に、彼女は凍りつく。想像もしなかった異様な光景を目にして、咄嗟に何も思い浮かばず、ただ、体が強ばった。 後部座席を振り返った男は、ガスマスクのようなものを着けていた。運転席の男もだ。スプレー缶を取り出した男は、後部座席に向かってガスを噴射した。霧状の何かにむせて、咳込んだオスカルは、だんだんと意識がぼやけていくのに気がついたが、後の祭りだった。 「うまくいったな!黒い騎士」 ガスマスクを通したくぐもった声で、運転席の男が言った。 「ここからが、正念場だ」 浮かれた口調の仲間をたしなめるように、新聞記者は、冷静な声で答えた。 遠のく意識の中、オスカルの脳裏には、この南仏旅行で、毎朝、読むのを楽しみにしていた新聞に並ぶ、タイムズローマンの活字が浮かんでいた。あの時の記者の名前は、何度も目にして、とっくの昔に暗記してしまっていた。 彼の名前は、ベルナール・シャトレ――。 がっくりと頭を垂れたオスカルの体は、頭の重みで背もたれを滑るようにして、シートの上に崩おれた。 それから数時間後、アンドレは、オスカルと宿泊している部屋に、初対面のはずなのに、お互いに面識があるかのような、おかしな素振りを見せる男を迎え入れていた。 ぴしゃりとドアを閉めてしまうこともできたが、なぜか、男の旧知の間柄のような態度に、それができないでいた。 サンドブロンドの短髪はきれいに整えられ、端正な顔立ちに、茶色の人なつっこそうな瞳をしている。身なりは派手すぎず、かといってやぼったくもない。万人に好印象を与える外見だ。それは、どこか計算され尽していたようでもあった。 「ここでは何なので、話は中で」 本来ならば、部屋の主が言うべきはずのセリフを吐くと、男はするりとアンドレの脇をすり抜けた。細身でしなやかな体から、ふわりと、かすかに香水の残り香のようなものが香り、鼻腔をくすぐった。どこでだったか、思い出せなかったが、つい最近、同じ匂いをかいだことがあるような気がする。あれは、どこでだったか。 アンドレに思い出す暇も与えず、男は、勝手知ったる場所のように、案内も請わずに部屋に入ってしまうと、リビングの二人がけのソファに、ゆったりと足を組んで腰かけた。 あまりに大胆で悪びれない動作に、アンドレはただ呆然と彼の動きを見つめることしかできなかったが、さすがにドアを閉めてリビングにやって来る頃には、我に返っていた。男を怒鳴りつけてやろうと、口を開こうとした矢先に、またしても機先を制される。 「君の恋人が絡んでいると思われる、ある事案に、君の助力を願いたい」 まっすぐに座りなおした男は、真面目な声で、そう切り出した。 こいつ、オスカルのことまで知っているのかと、アンドレの混乱はますます深まる。 「あんた、一体、誰なんだ?なぜ、おれやオスカルのことを知っている?」 それに、男の口調は、彼女がトラブルに巻き込まれているらしいことまで知っているようだった。 アンドレに問われて、男は意外そうな表情をした。 「なんだ、おれが誰か気づいていたから、部屋にすんなり入れたんじゃないのか」 くすりと、小ばかにしたように笑い、きれいに流した前髪を軽く手ですくと、男は、ひとつふたつ咳払いをしてから、微笑を浮かべた。この表情も、どこかで見覚えがあるようなとアンドレは思った。 「あら、ご親切にありがとう。気づかないで行ってしまうところでしたわ」 そう言って、耳たぶに手をかけたその声は、さっきまでとはまるで違う。完全に女性の声だった。 さっきの香りの主と、微笑の主が一致する。あの女だ。まちがいない。エレベーターで一度、それからパーティーで一度会った、あの女。確か、「リア」と呼ばれていた……。 アンドレは相手の顔を指差しながら、口をぱくぱくさせた。確かにそう言われてみれば、どこかに面影があるが、目の前にいるのは間違いなくどこから見ても男だった。それに、髪の色も違ったし、目の色まで違う。印象も全然違う。 「まあ、座りたまえ」と、男は鷹揚に目の前の一人がけのソファを指差した。完全に主導権を握っている相手に促されるまま、まるで、魔法にかけられたように、アンドレはそこに、すとんと腰を下ろした。 「これ、彼女のものだよね」 男声に戻った彼は、スーツの内ポケットから何かを取り出すと、テーブルの上を滑らせるようにして、それをアンドレの方に押しやった。 細くて長い指の下から現われたのは、オスカルの携帯電話だった。急いで取り上げて、開いてみたが、主電源は落とされていて、ディスプレイは黒々と沈黙している。このせいで、電話が通じなかったのかと納得はいったが、一体なぜ、彼がオスカルの携帯をもっているのだろうか。アンドレが尋ねるより早く、男は口を開いた。 「これは、プロムナード・デザングレで拾ったんだ。彼女を連れ去った車から投げ捨てられたらしい。残念だが、指紋はふき取られてた」 アンドレの心臓がどくんと跳ねる。男は、彼女が“連れ去られた”と言った。 アンドレは立ち上がると、テーブルを両手で叩き、今にも相手に掴みかからんばかりに乗り出した。 「一体っ、どこの誰に!?」 「おいおい、落ち着いてくれよ。目星はついているんだが、どこの誰とは、わからない……」 アンドレの豹変ぶりに驚いた男は、押し戻すように、彼に両手の平を向けた。 「はっきり言え!」 それでも、アンドレの勢いは収まらない。男は多少、気圧されながらも説明をつづけた。 「本名はわからないって意味。何年もずっと内偵していた盗賊なんだ。やっと尻尾を掴めると思ったのに」 「プロの誘拐犯なのか!?身代金目当ての?」 アンドレの顔は蒼白に近くなり、怒りと彼女の身を案じるあまりに、体が震えだした。 「ちゃんと説明するから、座ってくれ」 昂ぶるアンドレをなだめ、何とか再び座らせた男は、人選、誤ったかなと、小声で呟いたものの、気を取り直して、先を進めた。 「盗むのは、人じゃない。ましてや、宝石や金でもない。場合によっては、もっと価値のあるものさ」 「じゃあ、何なんだ?」 アンドレは、男の持って回ったいい方に苛立ちを募らせ、足を小刻みに揺らしながらも、それでも少し冷静になって、辛抱強く男の話に耳を傾けた。 「盗むのは、情報」 なるほど、とアンドレは頷いた。現代では、時に、情報はとてつもない価値を産み出す。 「奴は、天才ハッカー。おれ達の中ではこう呼ばれている――」 そこで男は、一拍、間を置いた。 「通称、黒い騎士」 (つづく)
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